ラバー製品は大きく分けて、下層から1段づつ積み上げていく多層構造加工と、凹凸のない面一で作製する同一層加工がございます。 デザインを多層構造加工で表現するのか、それとも同一層加工で表現するのか、この変更だけで製品の印象は全く別のものになります。 また、それぞれの加工方法において、お客様のご入稿デザインによっては向き不向きがございます、 このページでは階層とスリットについてそれぞれの特徴と制約、注意事項などについて細かく説明しております。
多層構造加工は単純に建物の1階、2階、3階と同じと考えて頂き問題ありません。 条件としては必ず最下層の上に第2層が乗り、第2層の上に第三層が乗ります。 多層構造加工の注意点は下にある層は上の層よりも必ず一回り大きいという事です。
同一層加工は仕上がりに凹凸がなく、面一の平らな仕上がりなる加工です。コースターによく使用される手法です。 注意点としては立体加工をスリットで表現しますので、仕上がりの綺麗なデザインとそうでない場合がございます。 スリットに関しては以下、『スリットの役割と条件』をご確認下さい。
スリットのある箇所(黒線)
正面から見た写真
横から見た写真
スリットとはどの様な加工の事でしょうか?よく質問を頂きます。 一言で言えばスリットとは『同じ階層にある異なる色と色の間にある切れ込み線』となります。 ラバー製品はまず金型を製作し、そこに溶かした色つきのゴムを流し込んで製品を作ります、 そもそもスリットとはこの色つきのゴム同士が混ざらないようにするための防御壁の役割で必要になります。
お客様からご入稿頂いたデザインを各手法にて製作した場合、 どのような制約があり、どのような修正が必要かを表したイメージ図になります。 スリット線の最小線幅は0.3mmとなります。
ここではご入稿頂きましたデザインがラバー製品では再現できない場合に必要なデザインの調整例を紹介しています。 弊社での修正はお客様からのご要望に沿って調整させて頂きます。
コースターの作製はお客様のご入稿デザインによって、加工方法の向き不向きがございます。 ご入稿デザインのサイズ、バランスによっても異なりますが、一例を紹介させて頂きます。