アクリルキーホルダー(アクキー)やアクリルフィギュアスタンドなど、アクリル製品を作る時、「カットパス」や「白押さえ」といった言葉を聞いたことはありませんか?本記事では、アクリル製品の入稿データを作成する際に知っておきたいデザイン知識を解説いたします。
HOTMOBILYオリジナルグッズでは、カットパスや白押さえの作業を無料で行っておりますが、「自分で入稿データを作りたい!」と思われる方はぜひ、本記事を参考にしてみてくださいね。
カットパスとは、印刷物や製作物を裁断するラインを示すものです。印刷するデザインが丸型でも、カットしたい形は四角だった時、この四角がカットパスです。
より具体的にイメージができるよう、アクキーを例に挙げて考えてみましょう。カットする形状は、(A)デザインに合わせた形状(B)デザインより大きい丸型等(C)その他お好みの形状、の3種類が考えられます。
事例として一番オーソドックスなのは(A)。この場合、デザインに合わせてカットするためのカットパスは、デザインの輪郭をトレース(※)して作成する必要がございます。
この際、注意事項がいくつかございます。
・イラストの輪郭から2mm以上空けて描いてください。
・パスは一筆書きの閉じた状態で描き、途中で切れたり、パスが交差しないようにご注意ください。
・鋭角すぎるカットパスの場合、製作ができない場合がありますので、滑らかな曲線で描くようにしてください。
(※)「トレース」と言っても、ラバー製品等のように、すべての線をトレースしたり、色を指定したりする必要はありません。
なお、(B)デザインより大きい丸型等や(C)その他お好みの形状でカットする際も、その形にカットパスを描く必要がございます。
前述の通りカットパスは、カットする形状を自分で決めたい時に必要です。
HOTMOBILYオリジナルグッズの製品では、アクリル製品に加え、オリジナル保冷剤、オリジナルエコカイロがその対象です。
保冷剤とエコカイロについては、丸型やユニフォーム型等の「規定形状」をそれぞれ8種類用意しています。規定形状でカットしたい場合には、弊社にてあらかじめカットパスが取れているデータがございますので、製作時にカットパスを取る必要はございません。
ただ、アクリル製品と同様に「(規定形状ではなく)デザインの輪郭に合わせてカットしたい」とお考えの場合は、カットパスを取る必要があります。
実は、アクリル製品についてはカットパスに加えて、「白押さえ」と呼ばれるトレースも必要となります。
アクリル製品は、デザインを透明なアクリル素材に直接印刷するのではなく、一度白いインクを塗ってから、そのうえにデザインを印刷することで綺麗な発色になります。そのため、白いインクを塗る部分(デザインのシルエットのような形)を別途トレースして作成する必要があるのです。
こちらもラバー製品等のトレースのように、全ての線をトレースしたり、色をわけたりする必要はありません。
なお、白押さえのない場合、白色で印刷する部分は、透けてしまいます。そのため、敢えて「この部分は透けさせたい」とお考えの箇所は、白押さえをしないことでそれが再現できます。
「カットパス」「白押さえ」を含め、アクリル製品の詳しい入稿データ作成方法はこちらからご覧いただけます。
「このようなデータ作成は、自分ではなかなか難しい…」と思われた方も、ご安心ください。HOTMOBILYオリジナルグッズでは、無料でプロのデザイナーが「カットパス」と「白押さえ」の作業を行わせていただきます。いつでもお問い合わせくださいませ。