ミシン初めての営業担当がワッペンを縫製してみました
必要に迫られてワッペンをミシンで取付ないといけなくなった時。
【準備するもの】
- ミシン:
ワッペンを縫い付けるだけなら、安価なミシンでも十分です。たとえば、当店の営業部が非常用に購入した「ブラザー TX30-W」は2万円ほどで購入でき、動画撮影にも使用しました。家庭用100V電源で動作します。 - ミシン針 :
ワッペンを取り付ける生地の厚さに応じて選びましょう。針の太さは「#9(薄地用)」から「#16(極厚地用)」まであり、表示される番号が大きいほど太い針となります。生地が厚く丈夫であるほど、太い針が必要です。 今回の縫製の動画では、#14の針を使っています。 - 糸:
ワッペンのフチ部分の色に合った糸を選びましょう。目立たない色が望ましいです。 色のほかに材質と太さも選ぶ必要があります。ミシン糸の材質の種類はポリエステルやナイロン、シルクなどがあります。今回の動画ではポリエステル素材の糸を使っています。 糸の主な太さは厚手用(30番手)、普通地用(60番手)、薄地用(90番手)の3つです。厚手用はデニムなどに適し、14〜16番の針で使用します。普通地用はコットンやポリエステルなど中厚の生地向けで、11〜14番の針で使用します。薄地用はシルクやレースなど薄くデリケートな生地に適し、9〜11番の針で使います。生地に合った糸と針を選ぶことが大切です。ホットモバイリーのオリジナルワッペンはフェルト生地を使っています。今回の縫製の動画では、60番手の糸を使っています。 - ワッペンを取り付けるもの:
バッグや上着などの布製品に取付可能です。予備のワッペンがあるなら、不要になったトートバッグや布生地で練習してみてもよいでしょう。 - ワッペン:
取り付けるワッペンです。
【取付時間】
初心者でも、ワッペンをミシンで縫い付ける時間は、段取り作業を含めても約30分程度で完了します。縫製だけであれば、10分もあれば終わります。
【縫製の手順】
- ミシンの準備
まずはミシンのセットアップです。ミシンに針と糸をセットします。針はケガをしないよう取り扱いに気を付けましょう。ミシンの縫い目(ステッチ)の設定は直線縫いです。 - 位置決め
まず、ワッペンをどこに取り付けるかを決めます。上下や左右のバランスをしっかりと確認しましょう。 ワッペンを縫い付ける生地にシワがある場合は、事前にアイロンでシワを伸ばしておきましょう。 - 縫い始め
ミシンの準備が完了したら、縫製を始めます。ワッペンの縁に沿ってゆっくりと縫い進めます。縫いはじめは慎重に行い、特に角や曲線部分では速度を落として丁寧に操作します。初心者の方は、最初は少しずつ縫い進めることで、仕上がりがよりきれいになります。 - 縫い終わりの処理
縫い終わりの際は、少しミシンをバックさせて縫い目をしっかりと固定しましょう。これにより、糸がほどけにくくなり、ワッペンが外れにくくなります。最後に余分な糸を切り取りましょう。 - 最終確認
縫製が終わったら、全体を確認し、縫い目に隙間がないか、しっかりと固定されているかをチェックします。また、必要に応じてアイロンを再度当てて、仕上がりを整えます。
【縫製のコツ】
- ミシンを正しくセットアップすれば、作業の50%は終了したも同然です。残りの半分はワッペンを正確に取り付けることに集中しましょう。
- 縫い始める前の位置の確認が重要です。縫い付ける前に、ワッペンの位置を正確に確認することが縫製成功のカギです。
- 糸の色選びに気を付けましょう。ワッペンのフチに近い色の糸を使うことで、仕上がりがより自然で美しく見えます。
- ミシンの縫製スピードを低速に設定し、縫製はゆっくり進めましょう。スピードを出さずゆっくり進めることでミスを減らし、きれいな縫い目を作ることができます。特にカーブや角の部分は丁寧に縫いましょう。
- 縫い終わりはバックステッチで固定しましょう。縫い終わりに糸をバックさせて縫い目をしっかり固定することで、糸がほどけるのを防ぎます。
【どんなミシンがおすすめ?】
ワッペンを縫い付けるだけの目的なら、市販されている最も安価なミシンでも問題ありません。たとえば、当店の営業部で非常時用に購入した「ブラザー TX30-W」は、2万円ほどで購入できる家庭用ミシンです。このミシンは動画撮影にも使用しており、初心者にも使いやすいモデルです。手芸センタードリーム有明ガーデン店で購入しました。
【まとめ】
ワッペンをミシンで縫い付ける作業は、慣れれば非常に簡単です。初心者でも、ミシンのセットアップができれば半分以上の作業が終わったも同然です。縫製自体は10分程度で完了し、段取りを含めても30分以内に終わることが多いです。ワッペンを使ったカスタマイズは、シンプルなアイテムに個性を加える楽しい方法ですので、ぜひ挑戦してみてください。
縫製のコツは「ゆっくり、丁寧に」です。初めての方も恐れずにチャレンジして、オリジナルのデザインを楽しんでください!